MP3音質対決 第186話

MP3って何だべ?

MP3というのは、「MPEG Audio Layer 3」を略したものなのです。完
・・・え?だめ?ではもうちょっと詳しく・・・。
MPEGというと,動画の規格を思い出しちゃうと思いますが、MP3というのはオーディオ部分についての規格なんですね。このMP3といのは音声部をあまり劣化させずに圧縮する規格なんです。
MP3というのは名前の通り三代目、つまり家光状態であるのです(違う)
MP1というのは元のファイルを大して劣化させずに約1/4まで圧縮するモノで、MP2は約1/8、MP3は約1/12までファイルサイズを縮める事ができるのです。つまり、MP3というのはMP兄弟で一番圧縮率が高い優秀な規格というわけです。
で、そのMP3にも作成ソフトによって音が違ってくるのですよ。
「あのソフトで作ると、女の声が男になるんだぜえ」とかじゃないことを予め言っておきます。

音質の違いって何だゴルァ!

文章で書けるほどの頭を持ち合わせてないので、図で説明しますので勘弁してください。
この実験で使用するソフトは・・・。

検証ソフト
WaveSpectra
エンコーダー
・MP3 Audio Magic XP(2.01)
・Audioactive Production Studio(2.04)
・午後こ〜だ(2.39c)
・SCMPX(1.51)
・ミンエンコーダ(BladeEnc.dll)
・CDex(Lame3.91)
特別
・Windows Media エンコーダ
・Mp3Pro(nero5.5)

以上。
以上のソフトが欲しい場合は、Googleで検索してちょ!(面倒)
で、検証に使う元データはJitterin'Jinnのhere,rattler.here!から「クローバー」の2番部分です。
エンコードの設定は、「44KHz128Kbpsのデフォルト設定」で統一します。
ちなみにクローバーとは、こんな曲です。
クローバーだけで1時間ぐらい語れそうなのですが中略

元データのスペクトラム

この通りです。20KHzを超えた辺りに注目。

MP3 Audio Magic XP(2.01)

「音がいい」と言われている市販ソフトでエンコしてみました。
20kHz辺りに無いはずの音ができています。ノイズですね。
そして10kHz〜14kHzまでの音が衰退しています。
これらはどのエンコーダーにも言えることですが・・・。

Audioactive Production Studio(2.04)

古参のエンコーダーソフトですが、グラフは上と大して変わりありません。
このソフトはシェアウェアですが、金を払わなくても128kbpsまでなら無料だったり。

午後こ〜だ(2.39c)

今は亡き国産フリーウェアの午後こ〜だ〜の一番評価の高いヴァージョンを使用。
完全フリーのくせして、グラフは市販ソフト変わらないのが評価できる。

SCMPX(1.51)

かなり古参のソフトです。古いだけあってアレです。
高音部のグラフに異常ありです。

ミンエンコーダ(BladeEnc.dll)

BladeEnc.dllを使用するソフトですが、グラフの通り何か音が変です。

CDex(Lame3.91)

フリーの割には良い音出します。お気に入り。

MP3-PRO(44KHz64Kbps)

見事なグラフです。え?16kHz以降は不要ですか?え?
一応MP3PRO対応のデコーダを使ったのですが、こうなりました。
ちなみにキャッチどおり通常のMP3の半分のビットレートでエンコしました。

Windows Media エンコーダ

MADE IN ゲイツのエンコーダーです。
設定はCD音質と書いてあった128kbpsを適用。
見てのとおり、20kHz以降はバッサリと切り落とされています。
しかし、MP3に見られた中音部の減少は見られなかったりします。

聞き比べ大会

ヘッドホンを使って静聴してみます。そこ、静かにしなさい。

MP3 Audio Magic XP

☆☆☆☆★ いや〜良い音出すねえ・・・。特に文句なし。

Audioactive Production Studio

☆☆☆☆★ これまた文句なし。

午後こ〜だ

☆☆☆★ ほぼ上と同じやね。少々だがシャリシャリと。

SCMPX

☆☆ 全体的にシャリシャリしてますな。失格。

ミンエンコーダ(BladeEnc.dll)

いきなりノイズです。で、高音部が悪いです。論外。

CDex(Lame3.91)

☆☆☆☆ 音いいですが、高音部が時たまカスれるのが気になります。

MP3-PRO

☆☆★ 高音部が欠けているが痛い。が、Hi-Hatの音量がかなり低い。

Windows Media エンコーダ

☆☆☆☆☆ これが一番いい音だ。MP3にあるHi-Hatの音量減少が無い

あーやっぱり生WAVEのが音に厚みあるわ(ぉぃ)。
で、次はエンコード時間の比較でも見ましょうか。
ストップウォッチありませんか〜あれ。。。ありませんね。
計測環境:PentiumV450@550MHz:メモリ320MB
36.2MB:3分35秒⇒44kHz:128kbps:Stereo

MP3 Audio Magic XP

1分6秒 高音質なので、特に遅いとは感じない。

Audioactive Production Studio

2分39秒 高音質なのだが、上と比べたらかなり見劣りする。

午後こ〜だ

25秒4 おい・・・なんでこんなに速いんだ。音質を考慮しても速い。

SCMPX

1分9秒 音質もイマイチだし、変換速度もイマイチですか・・・。

ミンエンコーダ(BladeEnc.dll)

1分5秒 論外

CDex(Lame3.91)

36秒 高音質で変換速度も高速。いいですね、これ。

MP3-PRO

59秒

なんとも言えませんなぁ。

Windows Media エンコーダ

24秒 高音質で超速なゲイツ製エンコーダがどうやらNO1らしい。

という結果になりました。
で、どうやら最高なMP3変換ソフトは「CDex」という事になりそうです。
わりと細かい設定も可能で、しかもフリー。言う事ないでしょう。
しかし音声圧縮ソフトという点で考えると、WMA形式が最高かな。
MP3は全体的に高音部が抜けているが、WMAは、それがあまりない。
WMAというと、あまり好きではなかったが、これを機にハマりそう・・・ぅひ。

で、MP3PROの事なんだが、ちょっと問題ではないでしょうか。
まず、これですよ↓

これが元データね。いや「水曜日の惑星」は素晴らしい歌だねえ
で↓が64kbpsエンコの結果。

ちょっとこれは問題でしょう。
MP3の売りは「MP3の2分の1のサイズで同等のクオリティ」だったが・・・。
全然ですねえ・・・そこの水平線は一体何なんでしょうか?
で、最高設定(96kbps)でエンコードすると・・・。↓

うむ、先と違ってなかなか良い音ではないか。
MP3の128kbpsよりも良い音かもしれん・・・。
が、最大の難題は再生ソフトが少ないという事かな。
MP3再生ソフトで最もメジャーで古参のWinampじゃ対応できていないのがミソ。
対応していないプレーヤでも再生はできるが、音質が削られるのである。


見てのとおり、かなーり音が悪いです。AMラジオ級ですかな・・・。
とりあえずMP3PROは対応ソフトが普及するまでお預けでしょうか。
ちなみに12kHz以降は、ほとんどノイズです。なめdのか(落ち着け)

てわけで(どういうわけだ)最高なMP3変換ソフトは「CDex」で音声圧縮は「Windows Media エンコーダ」ということで・・・。

(追記ありかも?)

 

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